「在校生に聞く!」番外編 ~大学在学中の長期留学とその後~
今回は番外編として、長期留学から戻られた大学生の方に
「OB・OGに聞く!」としてお話を伺います。北京に次いで人気の高いエリア、上海にある総合大学、復旦大学で1年語学留学を修了し、去年の夏帰国した長田好未さんにお話を伺いました。
留学を決めたきっかけは何でしたか?
1:根性をつけたい!
2:大きな変化を間近で見たい!
3:中国語が好き、上海が好き!
大学も3年生になり、これといって自信を持って他人にアピール出来るような経験をしてこなかったため、何か自分に自信の持てる結果が欲しいと正直焦り始めていました。就職活動で良い結果を出すために、海外に行けばなんとかなる、という考えは通用しないことは分かっていました。ただ、「今の私には一つのことに集中する力と自分をアピールする力が足りない」と気づいた時に、自分には無いものが沢山溢れている中国に行きたい、という思いに駆られました。
過去に短期で3回訪れたことのある中国をもっと知りたい、という思いと、中国留学を経験した友人が周囲に多かったため、彼らの影響を強く受けた、というのもあります。動機は、そんな義務感のような想いからでした。
上海と復旦大学を選んだ理由は?
中でも上海三田会の存在は私にとって大きな価値のあるものでした。毎月一度開かれる“三火会”に出席することで、様々なお仕事をされている先輩方とお話しすることが出来、また現役学生という立場でもあったため大変可愛がっていただきました。早稲田大学稲門会との合同クリスマスパーティーや納涼会なども開かれ、そちらにも積極的に参加し、幹事のお手伝いなどもさせていただきました。多くの信頼できる社会人の方との交流は日本に戻った今でも続いており、同時に、現在留学している後輩にもその交流が引き継がれ、大学を通しての日中交流に貢献できていることを誇りに思います。
気候も、北京は乾燥して寒いそうなので、それに比べたら上海は過ごしやすい土地だったのかな、と思います。
その上海でも最高レベルにある復旦大学に決めたわけですが、マンモス校だけあって韓国人・日本人の留学生がとても多いです。他大学に比べると欧米人の数は少ないかもしれませんが、選択授業や本科の授業に参加することで英語を話す機会も多くありました。
授業およびクラスの構成などにつき教えてください。
復旦大学・漢語進修班の特設プログラム、『キャリアアップ留学:商務漢語班』に在籍していたのですが、授業は主にビジネス中国語。初めこそ聞き取ることの出来なかった先生の中国語も、1ヶ月ほど経つと耳が慣れてきます。授業で使われる単語やセンテンスは殆どが実際のビジネスの場面で使われるものなので、後のインターンシップなどを通して言葉自体が体に染み込んでいく感覚でした。
私の参加した第4期生は合計16人。幸いにもレベルの差がほとんど無かったため、前期は中級、後期は高級というクラス構成で授業を受けました。
テキストの会話文を覚えることはもちろん、パートナーと自由な会話を発表したり、後期には実践に重きが置かれ、ビジネス交渉の練習やディベートなどもやりました。
また普段のビジネス中国語以外にも、経済の授業や文化の授業があります。経済の授業に関しては、分からない部分は先生が日本語で詳しく説明してくださるので、大変楽しく勉強することができました。文化の授業は、中国特有のお茶や太極拳、書道など、やはり実践を通して学ぶものが多く、今でも鮮明に思い出せるほどです。大変貴重な体験でした。
その他、他クラスの留学生と一緒に受けることのできる、選択科目の授業があります。私はことわざの授業と上海語の授業を選択していました。そこで学んだ上海語は、ホームステイ先の両親との会話でその日のうちに使うことができるので、週1回の授業でもある程度身につきました。また、日本人留学生はもちろん、外国の友達も増えるので、なるべく多くの授業に積極的に参加することはプラスになると思います。
留学前にやっておくとよいことは?
中国語(簡単な挨拶や文法)の基礎を、ある程度勉強しておくことは必須です。発音は、現地に行ってから中国人の話す言葉を聞きリピートしながら習得していけばいいですが、基本の文法や単語が頭に入っていないと相手が何を言っているか予想もつかず、その後のやる気に左右しかねないです。あとは日本の歴史、政治的ニュースには敏感になっておくと良いと思います。中国のことに関しても、行く前に数冊本を読んでおくことをおススメします。
留学中に得たものは?
当然ながら語学力(HSK8級、中国語検定2級)。そのほかには、感性の豊かさと驚くほどの出会いを得ました。
留学中おススメの学習方法やおススメな事は?
1年間の長期留学であれば、後半の半年はホームステイにチャンレンジすることをお勧めします。私自身は、留学期間中の1年間ずっとホームステイをしていました。それは、せっかく授業で学んだ中国語を日常で使い覚える機会を得たかったからです。
もちろん語学の面だけではなく、中国人の生活や文化に直に触れることも出来、ステイ先の両親に恵まれたこともあって何一つ後悔する点はありません。感性の豊かさも、あの家で暮らしたことから得られた部分が大きいと思います。写真は、ステイ先の叔父さん(中央が私、その向かって左)と、叔父さんの元同僚の家族3人との食事風景です。ステイ先の叔母さんが撮りました(笑)。
この元同僚のご家族は、私達の家の向かいのマンションに住んでおり、2ヶ月に1度くらいの割合で食事にでかけたりお互いの家を行き来する仲でした。まだ中学生の娘さんに日本語を教えたり、上海人の家族同士の付き合いや仕事状況なども直接知ることが出来、このような中国人だけに囲まれる環境というのもホームステイならではの経験であったと感じています。
あと語学力UPを重視するなら、HSK直前には塾に通うのも良いでしょう。帰国3ヶ月ほど前に英語学校に通ったのはなかなか面白かったです。また、中国人の友達を作り(私の場合は交流会などに参加したり、日本語の家庭教師をしたり、本科の授業を受けたり、相互学習をして友達を増やしました。ホームステイ先の叔父さんたちではわからないような現在流行している歌や服のことなど、若い大学生の意見を沢山聞く機会を得るのも大事だと感じました。中国人との会話の際には辞書&紙とペンは必須。また、新出単語はポストイットに書いて机の前の壁に貼って覚えていました。タクシーの運転手さんとの会話も上達のコツです。
もうひとつ、旅行は時間がある限り行ったほうがいいです。私も何ヶ所か行きましたが、授業をさぼってでも、借金をしてでも、もう少しまわっておくべきだったな、と後悔しているほどです。チベットと雲南省はかなりお勧めです。
中国・中国人について思うことは?
日本と同レベルのサービスを期待してはダメ。国も人も予測力がないように感じます。表面だけで満足してすぐ忘れる傾向があるので、そこを踏まえて接する必要があります。反日感情を持っている人は思ったよりも少なかったです。日本では「靖国参拝」に関して中国人が怒っている、という報道ばかりが流れ、一般的な庶民にスポットが当てられた報道は少ないように感じました。日本のドラマやアニメが大好きな人は沢山いますし、日本に行きたいばかりにKTVでお金を稼ぐ女の子だって多いのが現状です。
ただ中国自身、かなり報道が制限されているので、ダンボール肉まんや歯磨き粉、黄砂の話を持ちかけても誰も知らない…、これはとても寂しく感じました。
就職活動について
就職活動自体は、キャリアアップ留学を考え始めた時点で意識はしていました。プログラムとして選択性で設定されているインターンシップや、社会人の方との接触が出来たことは大変良かったと感じます。
ただ、具体的に動き始めたのは2007年の春ごろ。就活の情報や企業研究などは留学中とはいえインターネットで収集することが出来ますし、日本で活動している友達から話を聞くことも出来ます。自己分析など基本的なことは留学中に着々とこなしていました。
帰国後、10月、11月、12月は主に企業の説明会や合同説明会等に参加。業界は絞らず色々な企業を受けようと決めていたため、割と忙しかったです。しかし本命はテレビ局と広告。10月にはもう既に面接やエントリーシート提出などが始まっていました。ただそれも、留学中の準備や帰国後すぐに開始したOB訪問などのお陰で、余裕を持って取り組むことが出来ていたと思います。年が明けて2月末から3月上旬まではエントリーシートの嵐。約75社に提出しました(笑)。それでも最終的に決まるのは一社。それも私の場合は早い段階で内定をいただいた(3月半ば)企業に決めましたので、4月以降は大手ばかりを受けていました。最終的にやはり自分に一番合っている企業だということで、4月頭に就職活動を終了。来春以降は通信業界でバリバリ働きます。
就職活動に際し、やはりアピールしていたのは中国留学。留学をしていた人は山のようにいますが、ビジネス中国語を学び、大手広告会社でインターンシップをし、1年間ホームステイをしていた、という人はなかなかいないかもしれません。しかし経験だけがあっても意味は無く、どんな経験であれ、そこから何を得たのか、この会社でそれをどう活かしていけるのか、という部分が最も大切です。幸いにも私が就職を決めた企業ではアジアのネットワークを大変重視しており、特に中国でのビジネス展開のビジョンには大変共感することが出来ます。そういった意味では私自身に適した職場であるように感じています。
これから中国へ来る方へのメッセージ
滞在時は、ぜひ中国でしかできないことは何か!?を常に考えて行動するようにしてください!中国語を話したくないときでも、日本に帰ったら話したくても話せない環境なんだ、ということ。中国人いやだなーと思っても、どうしてそう感じるのか、考えてみるようにしてください!あとは盗難に注意ですね。楽しんで頑張ってください!!
インタビュー実施日:2008年4月21日
上海方面おすすめ大学 その1
ここ数年、様々なメディアで中国が取りあげられていますが、その中でも一番紹介される頻度・又は今の中国を表現するイメージとして取り上げられているのは、間違いなく上海でしょう。
めまぐるしく発展・変容していく中に、昔からの佇まいを残したエリアが混在し、アジア的・人を惹きつけてやまない魅力に溢れています。世界からの留学生の数も北京に次いで2位。更に増加傾向にあります。
その中で上海でTOPの人気を誇る総合大学・復旦大学は、学生総数42,000名、留学生総数は1,850名(2007年秋データ)のマンモス校です。
この復旦大学のおすすめコースは、
『キャリアアップ:商務漢語班』。漢語進修班に特設されたこのコースは、『より短期間』に『ビジネス中国語』と『日中間のビジネスの現場を見て聞いて理解』して『実践してみる』、そんなプログラムとなっています。
気になる方はぜひこちら『キャリアアップ:商務漢語班』をクリック!
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