「在校生に聞く!」第1回 ~シニア留学のススメ~
近年増加傾向にあるシニア世代の中国留学。「在校生に聞く!」第1回目は、現在北京語言大学 漢語進修生(語学学習班)として留学中の大松肇さんにお話をお伺いしました。
留学を決めたきっかけは何でしたか?
20年ほど前北京に滞在していた時には、学ぶ時間が十分にはとれず悔しい思いをしたこともあり、きちんと習って中国語をもっとしゃべりたい、話したいとずっと思っていました。また退職後、妻が他界し、息子が大阪に転勤が決まって家で一人で過ごす時間が増えたことが、決断をする大きな引き金になりました。
北京および北京語言大学を選んだ理由は?
人によって生活しやすいエリアは違ってくると思いますが、私の場合は前に住んでいた経験値もあり生活しやすかったというのがあります。また首都であり、標準語圏である事。また、その当時から北京語言大学は有名で、外国人に中国語を教えるという長きに渡っての実績と、外国人の対応に慣れているというところから選択しました。
授業およびクラスの構成などにつき教えてください。
前学期にいたE班(高級レベル班)は、人数は24名でスタートして、その後欧米からの学生数名の脱落(?)があり、最終的には19名になりました。
E班では8割が女性で、20代後半から30代、あと40後半と60代の男性が各1名ずつおりました。現在のD班は19名で始まっています。
授業はE班では既にある程度できる上級者に更に教養を教えるといった授業でした。多くの語彙の背景は既に理解しているという前提で授業を進め、成語なども実際に会話等の中で使えるようにといったかなりハイレベルな授業内容でした。
もっとゆっくりじっくりと学習していくためにD班に入ったのですが、これは正解でした。シニア世代の方に実体験としておすすめしたいことは、全く入門で始められる方には当てはまらないかもしれませんが、ある程度基礎をお持ちの方で、クラスのレベルがちょっと高いかなと感じるなら、勇気を持ってクラスを下げる方がいいと思います。予習も復習も日々の事ですから、自分のペースで力を配分できるぐらいのクラスがベストです。
現在のクラスでは、新出の難易度の高い語彙があれば解説もありますし、ヒアリングではシャドウイング(復唱を用いた学習法)なども行うなど、今の自分のペースにはちょうど合っているように思います。
気になる点は、韓国人の若い学生が多く、特に彼らは成績はあまり気にせず、HSKの級取得(HSK高等9級以上)を目標にしている学生が多い事もあり、試験が近づくとHSK試験対策に専念するためなのか授業の出席率が非常に悪くなる所です。大学側もHSKを推進する母体なわけですから、黙認する風潮があり、まるで学習塾のように感じられます。

留学前にやっておくとよいことは?
入門の方は、まずは少なくとも半年日本人の先生についてしっかり学んできた方が良いと思います。全く基礎が無く、現地で発音から中国語で指導してもらうのは、理解の面でかなり苦労を要します。日本語を話す中国人に教えてもらう場合でも、理解しやすい日本語での指導はなかなか難しいです。できれば日本人で教学歴のある先生に日本語でしっかり指導してもらうことをおすすめします。
健康面では、常備薬はしっかり持ってくること。また医師の処方が必要な薬は一度に大量には出してもらえないのですが何とか工面して持ってきました。
あと、ノートパソコンは持ってきたほうが良いです。日本との連絡は電話で、と思っていたのですが、部屋の電話はカード式になっており、かけるのに毎回かなりの桁数を押さなければならず面倒です。息子のすすめで持参したのですが、通常のやり取りはメールで済みますしとても便利です。
留学してみて気づいた事は?
自分の中国語が思ったより出来ないなという事と、20年前に比べると、環境は大きく変わったけど人は変わらないなと感じました。
また、日本人は発音にこだわりすぎるように感じます。良い事ではあるのですが、韓国人の学生さんを見ていると、彼らはHSKを重視する事もあるかもしれませんが、全く気にしません。やはり臆せず、留学生同士の会話の機会も含め多くの人とどんどん会話をする事が大事だと思います。
おすすめの中国語学習法について
よく「相互学習」といって中国人の学生さんと会話練習をされている方がいますが、日本人はえてして中国人の勢いに押されて、気づくと日本語ばかりで話していたりという事になりがちです。また話せる事と教えられることは違いますので、効果を求めるのであれば、やはり教える経験のある先生に「補講」としてきちんと教えてもらうことをおすすめします。
寮ほか生活環境については如何ですか?
現在会議中心という寮の1人部屋にいますが、広いとは言いかねますけど掃除は日々、シーツの換えも定期的にしてくれますし満足しています。ひとつ、お風呂のバスタブが無いので、シャワーだけというのがちょっと辛いですね。
食生活は、この寮の寮費には朝食代が含まれていて、1階で中華バイキングを朝食にしています。これがこの寮のとても便利でよいところです。昼食は学生食堂、2階には和食もあります。夕食は付近の飲食店で同年代の方ととっています。
シニア世代の方へのメッセージ
今留学してとても良かったと思っています。
若い方の場合は、大学生で休学してきている方はその後の就職、会社を辞めて来ている方は再就職、会社派遣で来られている方は更にプレッシャーがかかっての学習となり大変なのですが、この年代になるとこれから中国語を習って次に何かをというものはありませんので、純粋に趣味の一環という気軽さがよいです。目標を決めて、という学び形もあると思いますが、それが無くともここに来て学んでいるだけで十分に楽しいです。定年過ぎた後、仕事の無い方にとっては、とても良い思い出になると思います。
これは留学中の同世代の方も同じ意見なのですが、家族の同意など、ある程度の犠牲を払う場合もあるとは思うのですが、60代で現在検討されている方は、意を固めて来た方が良いと思います。中国は好き嫌いが分かれがちな国だと思いますが、中国が好きで、語学だけでなく文化含めて興味のある方にはぜひおすすめしたいです。
インタビュー実施日:2008年4月18日
シニア留学について&おすすめ大学
大学規定の入学条件(年齢制限)を越えていても、受入可能な大学はありますので、まずは斡旋会社等へのご相談をおすすめします。入学申請の際に健康診断書(中国規定のフォームのもの)および健康面での誓約書を提出・期間が半年単位など、多少手続きが増え制限がある場合もありますが、それほど難しいものではありません。
≪60代前半まで受入可能な大学・一般長期語学クラス≫
北京方面:北京語言大学・首都師範大学・北京理工大学・中央戯劇学院
上海方面:復旦大学 / 大連:遼寧師範大学
特設コースのご案内:
「中国留学してみたいけど、若い人たちと同じペースで勉強するのは、ついていけるか不安」
「自分のペースでのんびり現地の生活を楽しみながら、文化含めていろんな体験してみたい。」
そんな皆さまにおすすめのプランが以下:
シニア向け特設プラン!大連外国語大学 文化研修班
50~75歳の方を対象に特別に設けられたこのクラスでは、語学レッスンのボリュームが少し控えめ設定(通常20コマ⇒14コマ)、その分中国文化の授業(書道・太極拳など)に多く配分されています。中国での生活を楽しみながら、のんびりゆっくり学習したい方には最適!
一週間授業内容:
一週間20コマ、月曜から金曜 午前:8:30~10:00、10:20~11:50 2コマづつ。
中国語基礎11コマ、中国語会話3コマ、太極挙と書道は各3コマ。
その他 月に一回観光などの課外活動あり。
<大連紹介>
大連は遼寧省・遼東半島の先に位置する、海に囲まれた避暑地としても有名な観光地です。現在発展中の沿岸エリアにある大きな都市でありながら、海も山も近く、海産物もよく食卓にのる地域なので日本人には生活しやすい都市でもあります。
冬場にはかなり冷え込みますが、寮内はスチーム暖房が入りとても暖か。想像以上に快適に過ごせます。
大連外国語大学の情報はこちらをクリック。
ご注意!
シニアの皆さまの申請には、各校追加提出書類のご案内が必要なため、弊社の「Online申請」サービスを利用しての申請は受け付けておりません。ご了承下さい。
ご希望の方は、詳細ご案内をさせて頂きますので、弊社日中文化交流センター東京事務所
フリーダイヤル:0120-717-806 までご連絡ください。
|