この原稿を書いているちょうど1年前は10日後に迫った出発を控え、期待と、かなりの不安が入り混じった気持ちでいた。出発前、なぜ留学するか、何を目標にするか、自分なりにまとめていたが、今それを振り返りながら今後の皆さんの役に立てるところがあれば と思い記したい。
留学の理由について
中国語をネイティブレベルに近づけること、教室だけにとどまらず、ビジネスの

現場の実践を通して語学と交渉力を磨いていくため。
また、インターンシップを通して中国の商習慣や文化の違いを吸収しつつ、今しか出来ない体験をしたいと思っている。20代後半の現在はこれから長く続くキャリアへの基礎固めを完成させる時期、このタイミングで成長することにより、30代からの自分に力をつけ、第一線で働けるようになりたいと思ったため。
当初はインターンだけで半年滞在という他社プログラムも検討していたが、インターン=安価な労働力という職場が見られたり、日本語教師の代替という片寄りも見られ、なかなか決められずにいた。しかし、この【キャリアアップ留学】は、ビジネス中国語と最新の経済情勢を大学内にて学び、その後すぐにインターンへ応用できる機会を持ったプログラムという点が他にないメリットであり、思い切って環境を変える決意に至った。
留学の目的
第一に自分自身の成長の為、今まで培ってきた社会人の経験や業務上の専門能力を中国においても発揮できる土台作りをする。

第二に 現地での学生?企業人との人脈作りに頑張りたいと思う。中国人と対等に分かり合え、渡りあえる人物になりたい。
第三に、新たな環境、進化する中国で感性を磨き、今までと違う視点を持ったり、違う方面へのチャレンジのきっかけとしたい。
《実際に留学しての感想》
以下、実際のキャリアアップ留学を通しての成果を伝えたい。
1)中国語学習について
通常の語学留学と違い、キャリアアップ留学生は自分たちだけでクラスわけをし、日本研究中心にて中国語を学ぶ。少人数で且つ日本語の話せる先生による授業(ほとんどは中国語で、ポイントは時々日本語が混じる)はマス授業になりがちな一般留

学生に比べるとかなり恵まれている。また、大学の一研究機関である日本研究中心が全面的な学習、生活へのケアをしていただいたこともキャリアアップ留学が唯一であり、日本を深く理解する先生方に恵まれたことは、中国という環境の中、本当に感謝したことのひとつ。集中してビジネス英語?会話を学ぶことができ、結果、HSKは留学後約2ヶ月で7級を取得できた。
2)大学での講義について
中国経済講義?中国教養講座(政治?経済?歴史?文化等)はキャリアアップ留学生全員で学ぶ。そのため、語学レベルの不一致からほとんどが日本語中心によるものとなったのは少々残念ではあるが、しかし、現代中国の経済(各産業?地域格差?金融改革等)を深く理解できたことは、語学とは別の成果として、仕事をする上で活きてきていると感じている。語学力UPに直接つながらなくても、現在のメディアや社会を知る上で重要な授業だったと思う。語学力がもっとあれば本科生と一緒の講義も受けたかった。
3)インターンについて
実はインターンは留学前に想定していなかったところが研修先となったが、これも大

学などの“縁”によるところがあり、中国らしいとも言える。どうせなら、日本で全く経験のないことにチャンレンジしよう、と前向きに考えた結果、2ヶ月でも集中的に新しい経験ができ、自分の仕事の幅が広がったことは大きな自信となっている。また、今回キャリアアップ留学に賛同いただき、快く受け入れをいただいた研修先には改めて感謝したいと思う。
目標に対する自己採点
留学前の目標に対して、自己評価をつけると、
1. 【語学と仕事のキャリアアップ】 90点。
社会人経験を持って中国に行ったことで 久々の学生生活の貴重さを感じ、勉強に集中できた。語学においてはそこそこの満足結果。
また、就業経験があったからこそ、インターン先でも即戦力的な受け入れを頂いたり、中国での日本企業の仕事の進め方なども理解することができたと思う。貴重な経験を積めたことで自分を成長させたと実感している。中国語を十分に発揮する機会はまだ日本でないので、これは今後の目標にしたい。
2.【中国人との人脈?交流】 95点。
互相学習の相手を増やしたり、以前からの知り合いとの再会、先生方や寮の服務員からの照顧など、日々の生活では中国の方々に大変お世話になり、励まされたりもした。限られた時間の中でクラスメイトや日本人も含め、多くの人と出会えたことに感謝。
3.【環境を変えたことでの新たな視点など】80点。
日々、適度な緊張感の中で生活する一方、時間があるので様々なことに興味をもったり、考える余裕がでてきた。今までの自分を振り返れたことで、人間的にも成長できたと思う。
上海では日本とは違う価値観?デザインなどにも影響を受けたが、これをまだ形にできていないのでこれから何か自分の中で中?日の良いところを取り入れたものが生み出せたらと思っている。自分の経験を活かし、何かを伝えたり、形づくることで多くの人に中国が身近な存在に感じてもらえるようになることが当面の夢かもしれない。
祝每个人的美梦都实现!